「嘘つき」
すみれ色の夜。
はしゃぎ過ぎたその後は
急に寂しさが募って。
キミの家までの帰り道
ボクは急にコンビニに寄って帰ろうと言った。
喉なんて乾いてない。
お腹なんて空いてない。
見たい雑誌なんか何もない。
ただ
キミと居れる時間がもう少し欲しかっただけ。
ごめんね。
門限ギリギリになっちゃうけど
ほんの5分でもキミと居たかった。
ごめんね。
キミに嘘なんかつきたくなかったけど
ほんの一秒でもキミの手を放したくなかったんだ。
蒼い月。