「伝温」
「伝温」
舞い落ちる白い雪は
街の灯りで赤や青に染められ
アスファルトに音もなく
落ちて
溶けて
消えた・・・
ボクは両手を広げ
白い雪を受け止めたけど
溶けて
消えた・・・
キミに降り注ぐ寂しさや悲しみは
ボクの両手で受けとめたのなら
溶けて消えてくれるのだろうか・・・?
誰にも見せない辛い顔も
誰にも言えない弱音も
隠したまま頑張ってるキミを
ボクが強く抱きしめて
寒さにかじかんだその心を
温めてあげられるのに。
かっこいい言葉なんて言えないから
ボクのこの手の温度で
キミの心へ伝わるといいな。
ぎゅっ・・・
「ほら。こうしていると 少しはあったかいよ?」